<武学特別企画>

===== 武学特別企画 =====

~ 終了しました ~

< 武学スペシャル!『組技×日本泳法』 >

組技(寝技、ブラジリアン柔術)と日本泳法、古今の技術体系よりその関連と発展を経験、検証していく特別企画の第二弾!

講習会の詳細 ⇒ こちら

11月23日(木・祝) 10:00~12:00(日本泳法の部)
00〇00〇(〇・〇) 講師 嘉陽与南(日本泳法 向井流水法)

11月23日(木・祝) 13:00~16:00(組技の部)
00〇00〇(〇・〇) 講師 中井祐樹(パラエストラ東京 代表)


会場:【日本泳法の部】あきる野市民プール
〇〇:JR五日市線 秋川駅に9:30集合のうえ、分乗してタクシーで移動

〇〇:【組技の部】秋川体育館
〇〇:13:00~15:00 柔道場
〇〇:15:00~17:00 剣道場
〇〇:JR武蔵五日市線 東秋留駅より徒歩15分

〇〇:※ 会場は借りているだけですので直接の問い合わせははご遠慮ください
〇〇:※ 会場などに変更があった場合は別途ご案内致します

定員:20名

会費:12000円(1日通し)


持物:【日本泳法の部】水着、水泳キャップ、水中眼鏡、タオル
〇〇:【組技の部】柔道着または動きやすい恰好
〇〇:※ 組技の部は柔道着でなくとも大丈夫です
〇〇: ただし金具の付いた衣服、ベルトの着用は不可となります

申込:講習会のお申し込みは 兵法武学研究会・東京 お申込フォーム からお願いします

【組技×日本泳法の開催にあたって】


この度は【国際武学研究会】にて11月23日(木・祝)に「中井祐樹先生と嘉陽与南先生による組技と泳法のコラボ・ワークショップ」の第2弾開催を決定しました。

内容は、泳法においては前回の復習から入り、日本泳法の超初心者、超素人向けの内容を嘉陽先生に御願いします。この、古式泳法における足づかいや、水の抵抗を360°感じながら抵抗を上手く使い動き続ける技術、身体を四方八方から体感しながら自由に動けるようになるための形や稽古方法は古流の柔術や剣術とも関係しており、この辺りのことを実際に体験しながら検証できればと考え企画したのが始まりです。

今回が第二回目となる武学のイベントの主旨としては「古今の柔術/組技と泳法の関係」を体験的に学ぶ会で、午後は陸上にて中井祐樹先生に柔道形から入っていただき、現代武道における柔術/組技の技術を学びながら私や古流の柔術剣術および泳法にも詳しい嘉陽先生が中井先生に質問をしながら稽古を進めて行ったり、参加者の皆も中井先生に質疑応答をしながら組技/寝技について学んで行く会となります。

午前中は中井先生や私などと日本古式泳法を参加者の皆で体験し、嘉陽先生に皆も自分でできる泳法の基本を習いながら、様々な応用なども見せていただこうかと考えております。中には“水柔(みずやわら)”なる技術もあり、水中のなかでの柔術技法などもあります。

嘉陽先生がされている向井流泳法をされていた方々の多くが戸塚楊心流柔術や水戸の方では心明活殺流柔術など柔術の使い手で、夏は泳法で身体を作り、冬は柔術を稽古したとの記録があります。

また、私の地元の岡山は実は日本武術の組技/寝技の発生に深く関わった地域で、講道館柔道の固め技(寝技、極技、絞技)を最初に講道館へ紹介したのが岡山の竹内流柔術の師範であった金谷仙十郎であり、その金谷仙十郎が東京警視庁の柔術世話係として上京したおりに講道館柔道の皆が立ち技では何とか凌いだものの変化技や寝技を用いられると誰として敵わず、警視庁第一位の実力とされた所から岡山の柔術家たちの講道館との深い関係が始まり、実力をかわれた金谷仙十郎が更に岡山から田邊又右衛門(不遷流柔術宗家)、今井行太郎(竹内流柔術範士)、大島彦三郎(竹内流柔術範士)三人の実力者を警視庁へと呼び、講道館で寝技や変化技で彼らに勝てる人間は居なかったとされています(その中に講道館四天王の横山作次郎や三船十段も居たらしい)。この史実は岡山の竹内流などの柔術史の方で記録が残されています

しかしながら武術武道は実力の世界なので講道館柔道が乱取制定委員会を発足したおりの柔道における「固の形」(寝技、極技、絞技)を発案/制定/演舞したのは不遷流柔術宗家の田邊又右衛門と竹内流柔術師範であった今井行太郎の二人であり二人が腕ひしぎ逆十字や絞め技、固め技を披露しているその時の写真も記録されてますが、このことも余り語られてません。

また、後に柔道における前三角締めを発案するの岡山六高の柔道教師・野田派起倒流柔道の金光弥一兵衛師範などもおり、岡山における現代柔道の固技を発案/研究/指導した多くが竹内流柔術をはじめ不遷流柔術と野田派起倒流柔術の指導者だったことが伺えます。また、岡山では竹内流、不遷流、起倒流をクロストレーニングした弟子たちは少なくなかったようで三つの柔術の流派も互いに共生共存しながら認めあっていた所があったようです。

そのようなことから力道山にプロレス技を伝え、西洋のレスラーたちに関節技を紹介した柔術家の一人“タロー三宅”こと三宅多留次も岡山出身者で野田派起倒流と不遷流柔術、また竹内流柔術を竹内流師範・小野田阪田郎(明武館 館主)から習っていました。

また、木村政彦以前に日本人でエリオ・グレイシーとブラジルで二度闘い、時間切れの痛みわけとなった小野安一氏も金光弥一兵衛の起倒流野田派 玄武館道場の門弟で、グレイシー柔術が小野安一のブラジル上陸と共に三角締めを研究しはじめ、三角締めがグレイシー柔術の得意技の一つになって行く経緯も面白い所です。前田光世がブラジルに渡った時代の柔道柔術には三角締めが存在してなかったことから前田が伝えてないことは分かります。この様に裏の歴史として起倒流 野田派、不遷流、竹内流と岡山の柔術諸流派が近代の武道、格闘技に関わっていたことが分かります。

そして、何より面白いのが、岡山では私の叔父の代までは学校で習う水泳と言えば神伝流泳法であり、この岡山の柔術家たちが幼少期から神伝流泳法をそれと知らず習っていた可能性が高く、私の母の友人なども「昔は今とは違う変わった泳ぎ方を学校で習ったのよねぇ、しん、しん~流とか言う泳ぎ方を」などと語っているのを聞くこともあり、岡山の武術史を少し知っていた私が「それ神伝流じゃあないでしょうか?」と尋ねると「そう、それそれ神伝流よ、たしか神伝流よ」などと返って来ることなどもありました。

岡山では柔術/柔道の練習を始める前の幼少期から神伝流泳法を習ったり、野山を駆け回ったり、小学校へ通うのに片道二時間かけて行ったりなど生活の中で皆が身体を練っていた可能性が高く、それ故かは理屈では分かりませんが、柔道/柔術のハードな練習をしても壊れない身体や回復しやすい身体を武術武道を始める前に皆が既に獲得していた可能性が高いと私は推測しています。特に古流の柔術/柔道の形からはガードポジションからの足を回し絡み取る動きが生じにくく、これは日本泳法の足さばきが陸上化したしたことから生じた動きではないかと推測してます。

この様なことから私の方から現代における組技/寝技の日本および世界の第一人者である中井祐樹先生に御願いし、日本古式泳法を打ち合わせの段階などでも体験いただき「これは凄いです!ぜひ、引き続きやりたいです」との感想も中井先生からいただき、今イベントへと繋がりました。また嘉陽先生の方も組技の日本、世界の第一人者である中井先生に日本泳法の凄さを認めていただけたことに感じ入るものが多々あると伺っております。

以上のことを踏まえて、組技講習会においてパレエストラの中井先生もとても楽しみな「中井祐樹先生前代未聞の内容!?」を考えております。内容を少しだけ言いますと、柔道形の幾つかから入り、現在の柔道、高専柔道、ブラジリアン柔術、サンボなどへと派生した歴史を技術的に遡って検証し、今の競技やルールが如何に発生したのかの由来にも技術的に、また身体感覚を通じて検証して行きます。

国際武学研究会 代表 光岡英稔