<武学特別企画>

~ 終了しました ~

定員となりました・現在はキャンセル待ちとなります

【シナジェティクスと武術から観えてくる身体の聲】

梶川泰司先生のシナジェティクスと光岡英稔先生の武術観、身体観の邂逅
光岡先生の紹介する古の身体観
その基礎である左右表裏の左右観と表裏観
この原理・法則性を梶川先生の動的幾何学モデルから読み解く試み
きっかけは3月21日(木)、おりしも春分の日に開催された長野・茅野での兵法武学研究会
この場に参加し、左右観、表裏観を経験された梶川先生より提示された可能性
シナジェティクスとBUGAKU、全く新しく興味深い展開の会となります

講師プロフィール
梶川泰司先生による特別寄稿

日時:4月13日(土) 17:30~21:30

【セッション1】 17:30~19:00(光岡英稔先生)
【セッション2】 19:00~21:30(梶川泰司先生)

会場:大久保スポーツプラザ 3階 和室
〇〇:JR山手線 高田馬場駅より徒歩10分
〇〇:JR山手線 新大久保駅より徒歩10分
〇〇:〒169-0072 東京都新宿区大久保3ー7ー42
〇〇:電話:03-5285-1477
〇〇:会場は借りているだけですので直接の問い合わせははご遠慮ください

定員:25名 限定

会費:10500円


持物:動きやすい服装、筆記用具、ノート類

申込:お申込フォーム

<講師 プロフィール>

梶川 泰司(かじかわ やすし)

デザインサイエンティスト
シナジェティクス研究所代表。
バックミンスター・フラー研究所で晩年のフラーとシナジェティクスの共同研究の従事。
シナジェティクス研究所を設立し、シナジェティクスの発展的研究、デザインサイエンスとしてテンセグリティー構造システムなどを研究・開発する活動を行っている。また、シナジェティクス、デザインサイエンスの普及ためにワークショップ、定員制でのモバイル講座を行っている。


光岡英稔(みつおかひでとし)
日本で生まれるも幼少期からアメリカに移住し小学時代をカリフォルニアの山奥で過ごす。中学時代に日本へ帰国してから多くの武道・武術を学び10年間ハワイで武術指導を行う。
2001年に帰国後、2003年2月、意拳の創始者、王向斎の高弟であった韓星橋先師(2004年、没)と、その四男である韓競辰老師(韓氏意拳創始者)に出会い、同年8月に拝師の誘いを受け韓星橋老師が御存命中、日本人としては最初で最後の韓家の入室弟子となる。
また2012年から新たな試みとして『古の身体観と原初的な武の探究』を深めんが為に、国際武学研究会(I.M.S.R.I.International martial studies research institute)を発足。国際武学研究会(I.M.S.R.I)主催の活動 「兵法武学研究会」 では伝統武術における動き方/型/所作や伝統的な武具の用い方などから、武術・武道の発生当初にあったであろう原初的な武術観、古の身体観の研究を進めている。


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特別寄稿
【 光岡武学の「先験的な偏り」に潜む反対称性と相補性について 】


シナジェティクス研究所 梶川 泰司

私が初めて武学の基礎クラスを受講した時(2019.3.21)、最初の30分が経過した頃までに、これから引き起こされる重要な事態が未来にフラッシュバックし始めていた。未来へのフラッシュバックとは、私の過去の内的経験が瞬間的に連続して未来へ挿入される時間反転操作によるリアリティである。それは、セレンディピティ(serendipity)と言われる予想外の偶然性、否、それを超えた既に幸運な出来事の渦そのものにいたのである。
光岡英稔氏が発見した「先験的な偏り」をもった新たな身体観には、形態(form)と元型(model)が交差し交感する特異点があり、同時にそれらが交互に変換するための動く閉じた場(=トポロジー)があると思われた。特異点は、元型、つまりモデルがあって初めて認識される。モデルはつねにメタフィジカルであり、形態つまり身体はつねにフィジカルであるからでもある。

光岡武学の「先験的な偏り」を識るためには、形態(form)と元型(model)を交互に変換させる複数の操作方法(オペレーション)が存在するはずである。
彼の武学における前後、左右、表裏の数学的概念は、古代ギリシアでは、「シンメトリー」という言葉だけで表されていた。「シンメトリー」はその後の専門分化(数学、物理学、化学、生物学、結晶学、美学など)によってより加速的に分岐してきたが、それらの分岐した諸概念を再び統合する峻烈な行為もまた異なるカテゴリーに分割されてきた。

しかし、光岡武学とシナジェティクスとが交互に織りなす今回の互いに異なる2種のデモンストレーションによって、光岡氏によって発見された元型とその元型の存在を再現するための単純化されたオペレーションと、1981年に私が発見した正12面体のトポロジーモデル(20−Polyvertexion)とその正4面体に変換するプロセス及び、そのオペレーションとの間に潜んでいた驚くべき反対称性(antisymmetry)は、前例のないアナロジーに置換する最初の実験となるにちがいない。
発見される先験性は、つねに宇宙からの出荷状態(デフォルト)である。シナジェティクスモデルは、「先験的な偏り」の幾何学的元型を動的に視覚化する。
鏡像対称性のない陽子と電子が安定する原子核構造を形成する時の相互作用は、自然のオペレーショナルな「相補性」なのであるが、この実験は互いに異なる武学とシナジェティクスを接近させ、やがて結合させる最初の反対称的な「相補性」になるだろう。

【解説】
左右の手のように平常が相似で向きが反対のものはアシンメトリー( Asymmetry)と呼ばれ、非対称あるいは左右対称を意味する。
ディシンメトリー(dissymmetry)とは、無対称性の歪み、偏り、不均衡を意味する。
3番目のもっとも新しい概念であるアンチ・シンメトリー(antisymmetry)は、アジア圏では陰陽の概念として新しくはないが、科学で登場したのは1950年以降の結晶学、とくにM.S.エッシャー学である。この反対称性は、接頭語を直訳して「対称性に反する」という意味ではない。反対称性は対称性に関する新しいオペレーションである。
☆『コスモグラフィー』(バックミンスター・フラー 著 白揚社 2007年 梶川泰司の解説から引用・編集)