日時:1月20日(火) 14時〜17時
会場:神戸市立東灘区文化センター
最寄:JR神戸線 住吉駅
定員:10名
参加条件:どなたでもご参加頂けます
会費:15,000円(+会場費)
お申込先:https://ssl.form-mailer.jp/fms/b5e43bab766981
<キャンセルについて>
単回制
「お申し込みとキャンセルを繰り返される場合はキャンセル料を頂きます。次からキャンセル料が発生する段階になりましたら、国際武学研究会からメールでお知らせいたします。」
半期制
「半期制を申し込まれ、もし何らかの理由でやむ無くキャンセルされた場合には、別の稽古会へ振り替えできます。但し、振り替えられる稽古会は、当該半期の期間内に開催される同額の会に限ります。」
【講師からの挨拶と内容紹介】
「武学GPC(グループ・プライベート・クラス)-東南アジア武術研究の会」では、兵法・武学研究会(通称:光岡武学、武学、BUGAKU)で光岡英稔が長年に渡って研究して来た東南アジア武術を紹介し、『謎のラオス系』を取り上げて稽古して行きます。
この名もない「ラオス系武術」の流派・体系を私が東南アジア武術の研究で用いる理由は、この流派・体系が私が経験したことある様々な武術の流派・体系の中で最も「無文字文化的な身体観を内包する武術の流派・体系」であるからで、これはとても稀少にして貴重な体系です。
私の東南アジア武術の身体観の研究において一つのベースとなっている、このラオス系武術は体系独自のローアート(地面近くの伏せて戦う体系と技法)とハイアート(立って戦う体系と技法)に関して、名もない流派でありながらも凄まじく高度な武術的技法が幾つも存在していて、その何処を取っても洗練されている事から、流派・体系そのものの完成度の高さが伺えます。
このように無文字文化圏の武術の流派・体系、身体観が、多くの高度とされている文字文化圏の武術/武道/武芸のように概念化、言語化、文字化されてなくとも、高度な伝承体系として成立することを実技、講話、稽古を通じて知って行けるのも光岡武学の「武学-東南アジア武術研究の会」のみです。
古くから伝わる武術/武芸を現代人の私たちが真に理解して行くには、その文化性、歴史性、また文化的身体観を紐解いて行けるだけの観性と感性を養う稽古から入らないと、その体系の真性には近づいて行けません。
なら、現地にて肌身で感じること以上のことはできない。しかし、それが状況的に、環境的に、時代的に、または文化的(空間的)にできない場合や、また、その異文化圏から取り組む際には「身体観と文化性、歴史性を異なる空間と時間軸で紐解いて行く方法」が必要となります。
武学では、導観法、観法、感法、型の捉え方、身体観の獲得方法、形の捉え方など武学独自の稽古方法と、その体系に残された型、式、動法、術、技法、技、業(ワザ)を通じて各流派や体系の真性へと迫って行きます。
たとえばインドネシアからマレーシアを中心に在る東南アジア武術シラットの身体観/感性を紐解くことは“シラットぽい動き”などの動作と技術、技を行うこととは異なります。
東南アジアの武術シラットは伝統芸能、舞踊、さらには日常的に霊たちとの交流・憑依がある文化性の一端であることが明らかであり、その歴史性、文化性から観えて来る身体観、集注観などを紐解いて行きながら、その動因へと迫って行きながら、さらには東南アジア武術/文化を通じて人間の真性へと、武学では迫って行きます。
これは多くの素人騙しのシラット研究者や文化人類学に携わる人間がするように、経験的な色眼鏡のフィルターを何重にもかけた上で現地ドキュメンタリー映画の映像を撮るような感覚でも駄目で、外からの客観的視座から離れることなく観光客気分で異文化に接する気持ちでも駄目で、単純な動作論や技術論だけで型、式、形を捉えて行っても駄目です。その文化から発生した流派・体系の真性を知るには、文化、歴史、身体観の核に迫るような、また人間の真性、本性へとその文化を通じて向かうような、多流派性から生じる全く異質の何かに対して、それを外からでなく内から外へと観る観覚/観性を養う必要があります。
光岡英稔による「武学GPC(グループ・プライベート・クラス)-東南アジア武術研究の会」では、文化的に、歴史的に、身体観を捉えて行きながら、それが如何に“武術的な実践性”に繋がって行くかなどを探究、研究、実技稽古して行きます。
皆様の参加、お待ちしてます。
講師
光岡 英稔