武学SP-「光岡武学における武運、運、運気と自力、他力の関係性を知って行く稽古研究の紹介」

日程:9月20日(土)14:00〜18:00
           ※13:45 開場 

会場:東京・巣鴨、庚申塚周辺
※ 詳細は別途お知らせしております

定員:15名(先着順)

参加条件:以前に兵法‥武学研究会に参加経験がある方
     ※入門・基礎の区分はありません。

申し込み:武学のメーリングリストに登録のある方に別途案内をお送りしています。登録されていない方はお問い合わせください。講座に参加されたことのない方の登録はできません。     

会費:20000円

<キャンセルについて>
繰り返し申込みとキャンセルを繰り返される方は国際武学研究会から次からキャンセル料をいただく旨をお伝えします。その場合、次からは申し込みキャンセルされた場合にはキャンセル料をいただく旨のメールを国際武学研究会から送らせていただきます。

【講師よりメッセージ】

光岡武学における武運、運、運気と自力、他力の関係性を知って行く稽古研究の紹介

武の世界とは自力本願の世界である。武の稽古で最初っから他力本願だと上手く上達しないばかりか、相手が自分の願い通り動いてくれることを願うクセや、相手に自分の思い通りに動いて欲しい気持ちのクセが着いてしまう。武術などにおいて、そのような希望的観測やそのような相手に自分の成功を期待する気持ちのクセなどが着いてしまうと命取りになる。

究極の詰めたところまで自分の手足と体のみで如何に相手や様々様々な状況と対峙するかが問われて来た世界が武の世界であり、武術、武芸、武道のジャンルである。

また、そのような自力を如何に養って行くかが様々な稽古、稽古方法、稽古体系にて問われて来た。一見、そこには他力が入り込む隙間がなさそうな世界にすら思えてくる。そこまで徹底して自力が問われる体系と分野は珍しい。指先一つの動き方、動かし方が自分自身の命を左右する。その自身の死活問題は自分にしか掛かっておらず、自分が生きるか死ぬかの責任は100%自分の手中にあり、他の助けあれど自身の行動にて相手や状況と対峙した時に其処で生き残れるかは自身の武の技量と実践力に掛かってくる。

そのようなことを目指す稽古において自力を養い、培い、育てて行くことが稽古の要になる訳だが、そこで自力を求める気持ちが過ぎてしまうと、自我による保身が武の稽古の要になって来る。この「自我による保身」は初心者の内はある程度は必要で、私たちのベースにある本能の働きでもあるので軽視することはできないが、この辺りの自我と保身は重要にして諸刃の剣のところもあり、自力を養うために自我と保身が過ぎてしまうと自力中毒のようなことが起き、野狐禅のような状態になり先入観や固定観念だらけになってしまう。

自我の保身、先入観、固定観念化、独り善がり化などで野狐禅になってしまうと、自力で其処から抜けることが難しい。そこで初めて他力が必要となってくる。

武術、武道において自力はモチロン何より大切だが、武と言うジャンルも兵法などを加味して来ると「自力とは何か?」「他力とは何か?」が問われて来る。と言うのも兵法まで加味して武を考えはじめると他力の存在なくしては達成できないことが多々、増えてくる。

その兵法においては「自力にて如何にして何処まで他力を自分の味方につけるか、つけれるか」が問われて来る。また、そもそもの出会いからして運や縁が関係しており、本当に良き師や良き体系.良き教え、良き稽古場、良き稽古方法に出会うのも運や縁に恵まれないと出会うことないことなのと、ある縁から別の縁が生じ、次なる運へと運気が移るなど複雑な「縁と運の相互作用」なども存在します。

運や縁は向こうからやって来るにせよ、その他力が目の前に訪れた時に受け止め、受け入れられるだけの自力を普段からどのようにして培えばいいのか、他力を本願する自力をどう養えばいいのか、それが武学の稽古では如何に展開されて行くのか?

それらの問いの要である「縁と運の相互作用」を如何にして上手く導き出し、引き寄せ、自力を通じて他力を獲得して行くかを光岡武学の稽古と稽古指導を通じて習得して行きます。

この光岡武学の新たな試みと稽古への取り組み方に関心ある皆さま、稽古場にお待ちしております。

講師
光岡 英稔