<活動予定 大阪>


===== 大阪での特別企画 =====

全くの初心者から習えます!


 日時:1123日(土)
    1日目:林崎新夢想流居合【 残席わずか 】
    第113:30~16:30 小山先生による林崎新夢想流居合の基本(抜刀と趺踞と「向身」七本)の稽古
       第2部17:00~19:30 光岡先生による導観法、身体観 勁導、集注観の稽古
    第3部19:45~20:45 林崎のおさらい

    1124日(日)
    2日目:卜傳流剣術【 残席わずか 】

            第1部13:00~16:00 小山先生による家伝卜伝流剣術の基本(大太刀「表」「裏」五本)の稽古
            第2部16:30~19:00 光岡先生による導観法、身体観、勁導、集注観の稽古
            第3部19:15~20:15 卜傳流のおさらい

 会費:※事前振込(お申込み下さった方に振込先をお知らせします

    1日クラス : 30,000

    2日両日参加: 50,000



 会場:大阪市内の施設
    (詳細はお申込み頂いた方にお知らせいたします)

 定員:各クラス20名程度


(先生からのメッセージ)

【小山隆秀先生】 修武堂 主宰
津軽の剣が今年も大坂にまいります。
 今回も御紹介する卜傳流剣術と林崎新夢想流居合は、
戦国末期に創始されて日本各地へ広がり、北国津軽にも伝来して、長い歴史とあまたの人々の心身を経て、現代まで伝えられてきた古い武術です。
 古流武術のなかでも古い系統なので、近代以降、あまり使われなくなった姿勢や技法を多用します。さらに稽古の設定も現代の我々の価値観とは少々異なり、不思議に思われるかもしれません。
 しかしその違和感、奇妙さにこそ、私達が忘却しつつある、多くの戦いを経てきた先人達の心身と経験知へとアクセスするヒントが隠されているはずです。
 歴史の闇の中に隠された、いにしえの剣技の理とは何か。
様々な武術を深く経験されて研ぎ澄まされた光岡英稔先生の導観法の光で照らしていただきながら、皆さんとともに少しずつ紐解いてまいりましょう。
遠い過去から現在へとつながれた武の伝承と、その生命力を呼び覚まし、我が身で体験していく場となることでしょう。
 私も大変楽しみです。
みなさま大坂でお会いいたしましょう!

(講座内容について)
11月23日(土)は、江戸時代から大正期まで、我が家で師範を務めていた津軽の林崎新夢想流居合をご紹介します
 これは、刃が三尺三寸(約1メートル)もある長い刀を操る居合です。
 長い刀は、広い空間であれば、自由に抜いて振り回すことが可能で、非常に有利な武具となりますが、狭い空間、特に前方を塞がれてしまったときなどは、抜き差しすら全く困難になる弱点があります。
 その弱点を克服するため、戦国末期の開祖林崎甚助師が見出した独特の座り方「趺踞(ふきょ)」と稽古法をご紹介します。
 修行者が最初に学ぶ基本「向身」七本です。ゆっくりと稽古して参ります。
 特に最初に学ぶ「押立」は、一本目でありながら極意ともいえ、これを習得すると、その後の学びは全て順調に進んでいけるようになります。

11月24日(日)は、17世紀以来、我が家で代々伝えてきた卜傳流剣術の大太刀「表」「裏」五本をご紹介します。
これは当流の大太刀(定寸の刀を扱う剣技)の基本であり、実に素朴な所作です。
修行者は、「基本元素」ともいえるこの五本の形を習得した後、それを応用変化させながら、さらに数段階の過程を上がって上達を目指します。
しかしこの表五本は、あまりに単純な動きであり、少年時代の私は、ふだんの剣道稽古の激しさと比べて全く実感が伴わず「何の稽古なのか」と不思議に思ったものです。
その後、少しずつ稽古が進むと、剣道稽古では見落していた風景もみえてきて、その深さと重要性、面白さがみえてきました。
今回、皆様と稽古をご一緒するなかで、往時の武士達がどのようなことを眼目として剣術を稽古していたのか。現代の世界観との違いも感じられてくることと思います。

 今回ご紹介する卜傳流剣術と林崎新夢想流居合の稽古ですが、近世後期には、日本各地で失われていった古い流派のため、普段、関西の地では体験する機会がないことでしょう。
ぜひ「津軽の剣」を体験してみてください。

さて、その実技ですが、
 林崎新夢想流居合は、相手と接近して低く座って稽古しますが、
 卜傳流はそれと真逆で、相手から離れた間合いで対峙し、つっ立って稽古します。
 互いに対照的な技法ですが、今回の連続講座では、23日の林崎新夢想流居合で養成した低い足腰をもって、24日にこの卜傳流剣術を学べば、両者が響きあい、日常ではあまり感じることが無いような、「座る」と「立つ」のどちらでもなく、重くも軽くもある玄妙な身体と、重厚な剣技が出現してくることでしょう。
各武術・武道の経験者のみならず、全くの初心者の方も歓迎いたします。
 皆様と稽古しながら、さらに光岡英稔師範の観法によって、古き形の深奥に内包されている見えない理を照らし出しいただくことで、共に感得できる場となれば幸いです。

【光岡英稔先生】 国際武学研究会 主宰
卜伝流、林崎流のコラボ講座
今や大阪カメカメ企画で定例となりつつある修武堂の小山隆秀先生と私・光岡英稔によるカメカメ企画 コラボ講座、修武堂の家伝である林崎新夢想流居合、卜伝流剣術を始めとする“修武堂の家伝武術”を紐解いて行く会を今年も開催することになりました!
この会では日本武術の「居合い」の源流である林崎流と、最も古い日本剣術の一つである卜伝流が稽古学習できるよう二日間に渡って稽古を進めて行きます。
この二日間でしか味わえない《カメカメ企画×修武堂の武術×光岡武学》ならではの醍醐味の一つは何と言っても修武堂の小山隆秀先生による“小山先生”ご本人の人柄と独特の指導中の間の取り方、笑いの取り方などがたまらなく頼もしいので、そこも見どころの一つになるかと思います。
小山家は代々弘前藩の武術指南役を務めていた家柄でもあり、小山隆秀先生の代まで家伝の各武術が伝わっており、今は修武堂で受け継がれ、研究されている林崎新夢想流居合、卜傳流剣術を家伝として日本武術を研究している世界的第一人者の一人であります。
そのような方であるにも関わらず修武堂 堂主である小山先生ご自身が教えられている形や動きを気さくに教伝されながら「いま私はこうしてるけど、本当は違うかも知れないんですよ、本当のことは分からないので…」「この形の動き、こっちの方向で良かったと思うんだけど、あれ違ってたっけ、Sさん、Tさん、これで合ってたかなぁ」などと真面目に家伝の形を講習中にも忘れられたり、しまいには「うちの流祖の林崎甚助は実在したかどうかも怪しいところがある人なんですよね、ハハハ」などと言い、自流の自虐ネタを交えながら、たのもしく皆を和ませてくれる雰囲気の中で稽古は展開されて行きます。
ちなみに、小山先生のお祖父様の道場は近代剣道家なら誰でも知ってるはずであろう、今の現代日本剣道・創始時の中心人物の一人であった笹森 順造範士が林崎新夢想流居合を習いに来ていた道場でもありました
このように弘前藩の指南役を代々勤めた生粋の武家のサラブレッドのような家柄の先生でありながらも、小山先生の講習会中のトークはとても面白く、先生の人柄もあり、本来ならシビアなはずの武術稽古を、常に皆が和むような雰囲気の中で進めてくれます。
技とか型の手順が覚えられなくても、小山先生にお会いし、稽古風景を体験するだけでも講座は十二分に参加する価値と意味があるかと思います。
そこにプラス・アルファとして時折り展開される小山先生のお仕事と関係する民族学、妖怪や民族風習の話しなども面白く、講座の特典として語られる時があります。
武術/武道プラス・アルファこの辺りのことに御関心ある方にもオススメいたします。
この度は、私の方も光岡武学における最新の日本武術/武道を見直す上で必要不可欠となる林崎新夢想流居合と卜伝流剣術に潜む身体観、勁導、集注観を「導観法」「試し稽古」を通じて稽古して行きます。
また、今回は「日本剣術」の中核をなす身体観、勁導、集注観、型の捉え方などの初公開となる新発見の内容もあります。
小山先生や私と共に日本武術における古流剣術、居合の研究を通じて、古から伝わる日本人の所作、稽古の仕方、型の世界に潜む身体観を見出す術を今回は皆に紹介していきます。
お楽しみに!!

講師 光岡 英稔