<活動案内・香川>


===== 香川のG.P.C.(ハワイアン八卦掌)の予定 =====

〜 終了しました 〜

光岡英稔先生による少人数のクラス!
8名限定でテーマに沿った内容を稽古していきます。

参加資格:過去に武学に参加経験のある方

11月30日(水) 12:30〜16:00

 『ハワイアン八卦掌G.P.C.』

会場:スタジオアンカー
   香川県坂出市久米町1-6-72 エバーライズビルPART2
定員:8名
会費:15000円+諸経費1000円
   ※ 会場費として500円申し受けます(お釣りのいらないようお持ちください)

申込:申込の際は以下6点ご記入ください 

   1.氏名

   2.年齢

   3.韓氏意拳初級クラスか、兵法武学研究会クラスか、両方とも参加かを明記してください

   4.連絡先電話番号とメールアドレス

   5.武道・武術の経験の有無

   6.武具の貸し出し希望の有無

   以上をご記載の上、世話人の 守 伸二朗のメール まででお申込み下さい


   申込:メール:ika529@niji.or.jp


【 参加者の体験記 】

R・Tさん
前回のG.P.Cではハワイアン八卦掌を習いました。
一人稽古ではオープンフォームやクローズフォームの構え方をやったり、二人稽古では右回りと左回りの違いなどを体験したりしました。
クルクル回りながら身体の不思議を体験しました。
次回も家に持って帰ってできる稽古をたくさん知りたいです。

【 講師からのメッセージと簡単な内容の紹介 】

ハワイアン八卦掌とは何か?

まずは此処から話す必要がある。それはハワイアン八卦掌が極めて絶妙にも複雑に構成された体系であり、極めて稀で複雑な歴史的経緯を持つ体系であるからである。

そもそも『なぜ!?八卦掌(中国北方武術)なのに、ハワイなのか!?』と皆は思わないだろうか。

八卦掌とは中国の清王朝末にできた中国武術の流派で、その創始者・董海川は紫禁城で宦官を務めていて、生涯無敗となる謎の武術家とし八卦掌を創始された。

その董海川が早初期のころに教えたものは私が知る限りでは「転掌」「単換掌」「双換掌」三つの動きと技法だけだったが、早初期の後半辺りから直線に動く套路/招式、練習方法が董海川か、その高弟(劉徳寛)によって発案され行われ始めたと考えられる。その後に尹福が少林羅漢拳、弾腿をベースに董海川から八卦掌を習い、この尹福と馬貴、程廷華らの代から道教の教えを中心とする様々な複雑な行法と教伝などが交わり八卦掌の円周を歩く練習方法、套路/招式が発案され、本格的に八卦掌の体系が組み上がって行ったと思われる。

ただ、どこまで八卦掌が進化、発展、変遷されようとも「八卦掌の原初風景」である董海川が提示した三つの教えと二つの動きとニ種の勁道が規範である所は外せない。ここは八卦掌の流派・体系としてのアイデンティティーであり、この八卦掌の中枢原理を司る身体観から「2×2」の動法/技法が「2×2×2」となり、それが64まで増幅するようになっている。

このようにして八卦掌を見てみると、董海川の「転掌」「単換掌」「双換掌」を中心とする系統から、この劉徳寛の直線の系統へと変遷され、そこから尹福、馬貴、程廷華など円周を歩く系統が生じ、そこから更に進化形として程廷華の龍形へと発展し、太平洋を渡り、様々な実践経験からまた改めて八卦掌のエッセンスとなる「法則、原理、現象」が抽出され、ハワイであり得ない融合を果たし、いくらでも応用変化が効く「ハワイアン八卦掌」へと八卦掌が進化して行った武術史がここにある。

実は私も高校時代に張占魁系の八卦掌を少しだけしたのと、あと韓家に伝わる八卦掌にも触れたが「八卦掌の法則性、原理、現象」を学ぶには、古典的な教えがハワイ化(ポリネシア文化圏の感性と欧米的な論理主義が融合した文化=ハワイ)したハワイアン八卦掌の方が分かりやすい所がある。

この体系はハワイでしか起こり得なかった現象が起きたことで出来た体系で、歴史的/武術史的にハワイで異なる文化圏の武術武芸が中国、日本、東南アジア、南米、欧米、ポリネシアから集まり、互いが互いの流派を研究したり、技術交流したり、時には戦ったりしながら融合して出来た摩訶不思議な実践性の高い体系が、この《ハワイアン八卦掌》である。

ハワイアン八卦掌を構成する要素は、サイトウ流ニンジュツ(福島県伝来のハワイに渡ったサイトウ家伝来武術と琉球の古伝空手、フィリピン武術、ダンザン流柔術、ハワイアン武術ルアなどが融合した体系)と旧・ハワイ時代の光岡道場での教え(旧・武学) =武学における空手(和道流柔術拳法、沖縄剛柔流)、柔道、大東流合気柔術(六方会を中心に各派合気系武術)、武学における柔術研究、形意、太極(孫式、武式、陳式)、八卦掌(張占魁系)、八極、龍門気功、竹内流柔術、新陰流剣術・居合、シラット、フィリピン武術、ラオスの謎の武術、カポエラ、近代総合格闘技などを扱っていた。

そこから、クリス師範はオアフ島へ渡り、龍形、蛇形の八卦掌、観音掌、チベット密教、道教の行法などを習い《ハワイアン八卦掌》を作って行った。

この日本で私・光岡英稔から皆に教え伝えられる内容は、ハワイアン八卦掌のエッセンスとなるハワイの旧・光岡道場のクリス・リー・マツオ師範が私から教伝を受け習われていた事と、そこからクリス師範ご本人が研究し、稽古し、ハワイアン八卦掌を創始された後に逆に私が彼から教えいただいたことなどを凝縮してお伝えしています。

この「ハワイアン八卦掌」の練習方法の中心には名前の通り八卦掌がありますが、その内実は旧・ハワイ光岡道場のエッセンスとクリス・リー・マツオ師範の独自の天才的な研究がコア(中枢)にあります。

その光岡道場で教伝していたことで同時にハワイアン八卦掌の中心となる3つエッセンスは

自己中心性
他者中心性
自他中心性

であり、この3つのエッセンスを習得し、身体で理解して行けるよう、武学-ハワイアン八卦掌GPC(グループ・プライベート・クラス)では取り組んでいます。

このような体系、研究、稽古、指導にご関心ある方は是非お越しください。

皆様の参加、お待ちしております。

講師 光岡 英稔